清流

ヒノキチオール

低濃度で抗菌、防カビ作用があり、幅広い抗菌スペクトルで注目されているヒノキチオールは台湾ヒノキ油、青森産ヒバ油およびWestern Red Cedar Oil などの中に存在する結晶性物質で、1936年に野副博士が台湾ヒノキ油より単離してヒノキチオールと命名しました。
その他にも抗炎症作用や美白作用を利用した皮膚への応用や、害虫忌避効果、生理学的な効果や植物鮮度保持など多岐にわたる応用でも新たな脚光を集めています。

構造&性状

  • 化学名:2-hydroxy-4-(1-methyl ethyl)-2,4,6-Cycloheptatrien-1-one
  • 表示名:ヒノキチオール
  • 外観 :無色~淡い黄色の結晶体

最小発育阻害濃度;MIC

表中引用記号のない値は弊社データ

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菌名 MIC(µg/ml)
ヒノキチオール プチルパラペン デヒドロ酢酸 塩化ベンザルコニウム
細菌類 大腸菌 40 4000(∗2) 2000(∗3) 200(∗3)
黄色ブドウ球菌 40 125-200(∗2) 2000(∗3) 5(∗3)
表皮ブドウ球菌 40
枯草菌 40 125(∗2) 2000(∗3) 5(∗3)
緑膿菌 50 8000(∗2) 2000(∗3) 500(∗3)
虫歯菌 4
ニキビ菌 8 7(∗4)
カビ類 アオカビ 20(∗1)
クロカビ 40 200(∗2) 500>(∗3) 500(∗3)
黄色コウジカビ 20(∗1)
水虫菌 20(∗1) 20-100(∗2)
酵母類 パン酵母 40 63(∗2)
カンジダ菌 12.5(∗1) 125~1000(∗2) 500>(∗3) 200(∗3)
フケ菌 25

(∗1)石関、衛生試験所報告73,237,(1955) (∗2)中村ら、フレグランスジャーナル17,(2),46,(1989)  (∗3)石関、衛生試験所報告89,140,(1971) (∗4)中村ら、新しい化粧品の技術と市場、シーエムシー187,(1983)

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